竹林整備のススメ 放置竹林を資源に変えて

Blog 筑豊見聞録
竹林を資源、資産としてとらえ、その恵みを分かち合い

山が手入れされなくなって荒れ放題という話はよく聞かれます。

その荒れた山に餌となるものがないため、シカ、イノシシなどが人の住む集落にも現れ、食べ物にありつこうとする。

実はこれ、山の中で起きている「竹害」によるところも影響していると言われます。

日本各地の山では、一体何が起きているのでしょうか。

知らないとコワい「竹害」の脅威

何気なく山林に目をやると、生い茂る樹木の一方で真っ直ぐに伸びる竹林に気づくという人も多いかもしれません。

私たちの身近なところにある竹林、それが意外にも私たちの生活を脅かす存在ともなっていることをご存知ですか?

ご承知のとおり竹は真っ直ぐに天を衝くように直立し、種別にもよりますが数mから数十mにも伸びる強い繁殖力を持っています。縄文時代からしなやかに曲がる、そして強い強度を持つという特徴を生かして、網カゴなどの日常品や土壁内の筋などの建設資材にも用いられてきました。

かつて竹は人々の生活に密接でした

しかし、近年は安価な石油系製品や大量生産される鉄製品などを重宝されることにとって変わられたため、資源としての活用機会は少なくなってしまいました。このような傾向に、過疎化、高齢化といった社会情勢が拍車をかけ、山林の管理が思うようにままならず放置竹林が目立つようになっているのが現状です。

非常に強い繁殖力の竹は、周囲の常緑樹や広葉樹などを追いやるほどのものです。

森林の中を突き出るように伸びる竹

このため、近年山に生息するシカ、イノシシなどの小動物が人の集落周辺まで近寄ってくる動向を招いているとも言われます。

本来、山中に豊富であった木の実や山菜など、小動物が食していたものを実らせた環境を大きく変えてしまったのが現在の竹林と言っても過言ではありません。放置竹林が生態系を変えているのです。

それではそんな竹林がなぜ、私たちの生活を脅かす存在となっているのでしょうか。

竹は繁殖力が強く地表から数m以上の高さに及ぶ反面、地中に張り巡らす根はわずかに数十cm程度です。

つまり、竹林が埋め尽くしている山地では保水力が乏しいのです。これが原因となって土砂崩れを引き起こしている事例が見受けられるようになりました。

中京テレビニュースより

そして、最近はゲリラ豪雨とも言われる突発的で猛烈な雨が、日本各地で当たり前のように起きていることをふまえると、放置竹林が今後更なる大きな被害を発生させる可能性を含んでいます。

土砂崩れのみならず、過剰に密集して繁殖した竹林では、行き場もなく枯れてしまった竹が、雪崩を打つように民家へ倒壊する事例も見られるようになりました。

空き家となった宅地内では、管理されなくなった竹が荒れ放題となり、隣家の敷地内にも及んでしまう例も少なくありません。

「竹害」とは?

放置竹林が私たちの想像以上に、山々の木々や小動物を追いやり生態系を大きく変え、時として私たち人間の生活環境をも脅かす事態。獣害のみならず自然災害や放置されたために被る。このようなリスクを引き起こす要因が、山やその周辺に多くみられるようになりました。

これがまさしく、竹害です。

このような竹害はまだまだ問題視されておらず、マスメディアからも取り上げられることが少ない状況にありますが、水面下では問題が顕在化し、地域によってはコミュニティの問題として提議されているとこもあります。

ひょっとしたら、あなたの周辺にもこうした場面に直面している人たちもいるかもしれません。また、近い将来、わたしたちの住家やその周辺で、先に説明した「竹害」に脅かされる状況となるかもしれません。

竹林整備は今、資産活用

縄文時代から資源として活用されてきた竹、それは現代にあっても十分に資源として活用できるものです。先述の製品化以外に、農業用の土壌改良剤生ごみの処理剤畜産用の飼料バイオマス燃料としての活用もみられるようになっています。

リサイクルの観点から、竹の廃材を巧みに利用している例が全国各地に生まれています。放置竹林からの「竹害」対策の一環として、自治体が補助金制度を整備してまで促進しているところもあります。

では、放置竹林からのリサイクルとはどんなものがあるのでしょうか。

例えば伐採や間伐によって生じた竹をチップパウダーすることがあります。これを先ほどの土壌改良剤、ゴミ処理剤、飼料などへの活用のほか、雑草抑制のためのマルチング(表層被覆)としても使用されるようになってきています。

このほか、門松づくりやイベント等でのライトアップ演出にピッタリの竹灯篭、割箸といったツールなどにも活用されています。

余裕のある人は、仲間達と竹で骨組みを組んだビニールハウスならぬビニール竹ハウスを製作したという報告例もあります。

つまり、竹の伐採、間伐をすることで、廃材を活用したビジネスにつなげることも可能ということです。これは資産活用と言え、かつ地域資源のリサイクルという仕組みづくりにもつながります。その活用次第によっては、宝の山とも言えるのが、実は放置竹林でもあります。

竹林でお悩みの貴方へ

さまざまな事情で竹林の管理が及ばない方、ぜひ一度ご相談ください。放置竹林における間伐・皆伐・抜根などの伐採処理から廃材のチップ・パウダー化、そしてマルチング処理(表層被覆し新たな竹の繁殖を抑制する処理)まで対応いたします。

あなたが管理しなければいけない山林や敷地内に竹林があるならば、その管理を怠ると大変なことを引き起こす可能性があります。

斜面に群生する竹林が大雨によって土砂崩れを起こし、斜面下にある別な所有者の民家になだれ込み、家屋を押し流した上に住民にも被害を与えてしまったとか…

敷地内に放置していた竹林が、新しく生えてきた若竹に追いやられて倒れ、隣の民家の壁や窓を破壊してしまった…しかもその家は新築で、減価償却も間もないため多額の賠償金を請求されてしまった…

このような被害を引き起こす前に、やっておけばよかったと後悔しないために。

今行動して、放置竹林を資産として管理すべき時です。

賠償金を払うくらいなら、放置竹林を活用し収益を生み出す仕組みづくりをしてしまう方がマシだと思いませんか?

株式会社ちくほう竹活では、そんなあなたの悩みに寄り添い、放置竹林を資源、資産として活用することを提案しています。以下に代表の辰島 裕さんの挨拶を引用します。

はじめして。株式会社ちくほう竹活の辰島です。

当社は、災害ボランティアからスタートした企業です。

災害ボランティアの活動の中で、地域の自然を守る必要性は普段から大切であると感じ、活動後、地元に帰ると竹林が荒れていることに気がつきました。

活動を行うなら株式会社として雇用と活動を両立させなくてはならいないと思い法人としました。国に守られるのではなく国を守る企業でありたいと援助は受けずに活動をしています。

「次の世代に美しい未来を」という言葉を理念に、微力かもしれませんが、地域の発展、景観の保護、住みやすい街づくりに貢献できるように努力してまいります。

引用元:https://www.chikuhou-chikukatsu.com/company
(株)ちくほう竹活 代表取締役 辰島 裕社長

放置竹林の伐採、間伐についての見積、相談は無料。まずは竹害からのリスクを回避したい方、ぜひ下の問い合わせフォームからご一報をください。折り返しこちらから連絡を差し上げます。竹のことならどんな相談でもお寄せください。

ただし、筑豊地方在住の方、あるいは事業所や所有不動産が筑豊地方に所在している方限定です。あらかじめご了承ください。

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