ドキュメンタリー竹林は宝 〜竹パウダーを飼料に〜

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竹間伐材のチップ化

前回(ドキュメンタリー 廃材を資源に 竹チップ・パウダー)紹介した竹チップ・パウダーの多様な活用方法の中でも、今回は畜産用の家畜飼料として使うケースについてお話します。伐採したものの使わなければただの廃材、その秘密を知ることで驚くような効果を生み出します。ぜひ参考にしてみてください。

乳酸菌のチカラを飼料に

前回の投稿でもふれたが、竹パウダーは空気にふれることを避ければ乳酸菌が発酵するという特徴がある。

ご存知のとおり、乳酸菌は人の体にも良く、悪玉コレステロールを抑制し善玉コレステロールを増やす働きがある。これを牛や豚、鶏などの飼料に混ぜることで、肉質が柔らかくなると評判だ。

同じ哺乳類でもある畜産用飼料として取り入れる事例が増え、養牛・養豚業を中心に注目が集まっている。その具体的な声を聞いてみよう。

家畜の腸内環境改善に

竹パウダーを家畜の飼料に混ぜ込んで活用している事例は、全国各地にみられる。それらを総じてみると、「口に合うのか、よく食べる」、「下痢がよくなった」「糞のにおいが弱まった」などをよく耳にする。

引用元:アース国産自然工房

これはパウダー内で自然発酵した乳酸菌のチカラによるものとされる。それではここをポイントに少しだけ詳しくみてみよう。

ビジネス展開するパウダー

ここで紹介したいのは、宮崎県所在の大和フロンティア株式会社。ここは「笹サイレージ」という商品名で、販売実績が豊富な実績を有している。この「笹サイレージ」とは竹の廃材を粉砕し、適切な管理の元で製品化したもの。以下、H Pより引用したい。

竹の繁殖力の強さから、田・畑・家などに浸食していく被害が発生し、竹林所有者は竹を伐採したくても個人では出来ない事から、放置竹林化となっています。


そこで、竹の活用及び、飼料自給率向上の取り組みとして、『笹サイレージ』が出来ました。

弊社では、地域未利用資源の竹を独自の特許技術による生産方法・体制を確立し、低価格化を実現でき、日本初の取り組みとして、牛、豚への飼料供給がたいへん注目されております。

牛においては、肥育牛では、たいへん嗜好性も良く、枝肉重量の増加、オレイン酸数値の向上、繁殖雌牛では、ビタミンAの供給飼料にもなり、ストレス低減にも繋がっており、繁殖性においても問題のない飼料である事が宮崎県畜産試験場で実証されています。

豚においては、豚舎の臭気対策資材としても、たいへん期待されており、肉質においても臭みの無いやわらかい肉の生産に繋がっています。

肥料としても、竹粉は全国的にも実績があります。
有機肥料としての土壌改良に繋がり、乳酸発酵している事で、土中の雑菌の繁殖を抑制し、善玉菌の活性を促すため、作物もストレスなく栄養を吸収できるようになります。

大和フロンティア株式会社 笹サイレージとは?

全国でちらほらと見えるこうした廃材活用例、より広く理解を深めてもらえれば地域の放置竹林が資源として見直されることになる。

農業用としての土壌改良剤、そして資料への混入と、竹パウダーはその効果が一定に認められる。まだまだ研究、改良の余地はありそうだが、それと同時に期待できる部分もある。

地域、特に山間の田舎にとっては将来が期待できる竹の活用事例、筑豊地方においても放置竹林の問題解決の一手となるのではないだろうか。

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