九州オルレ・香春コース〜香春岳三ノ岳周辺〜

Blog 筑豊見聞録

矢山の丘を後にすれば、香春岳三ノ岳を周回するように道は続きます。途中周辺住民をはじめ、長い間親しまれてきた豚骨ラーメンのお店、珍竜軒に出会します。ここにはできれば昼食の時間に立ち寄れるよう、時間調整をしたいところですね。ちなみに営業時間も11〜14時30分と限られているため、この辺も要チェックです。

 珍竜軒で腹ごしらえした後は、平野部から丘陵地帯を緩やかに上下しながら、香春町を北から南へとオルレは進みます。ここでのポイントはまず、香春岳の三ノ岳をはじめとして、その勇姿をさまざまな角度から見れるところにあります。

 一ノ岳の大きく朔平されてしまったところは写真にもよく目にしますが、三ノ岳を納めた画像は少なく、ちょっとしたレアな写真も撮れるかも。見晴らしの丘からの撮影もオススメです。

レスキューポイントから香春岳三ノ岳を望む(画像中央左寄りに宮原第二橋梁)

 出発から約6km、宮原工業団地の付近にあるレスキューポイントに到着します。ここでのオススメは、日田彦山線の通過する時間を待ちながら、「六十尺橋」と地元の人々から呼ばれる宮原第二橋梁とともに列車を収めるひとときです。

 日田彦山線はローカル線の一つとして、地域の重要な交通網です。沿線を通過する列車の本数は、通勤通学の時間を除いた日中は、1時間あたり2〜4本程度。15〜30分くらい列車を待ちながら、付近の眺めを楽しむも良し、パートナーや仲間たちとの語らいにも良しという時間と空間の演出を過ごせます。ちょっと一休みにはピッタリな場所です。

 ちなみにここで登場する宮原第二橋梁は、全面切り石造りによる明治期生まれの橋脚が特徴的です。大正二(1915)年に開業した小倉鉄道当時から変わらぬ姿を今に残しています。つまり、現役100歳を超えて活躍しているのです。

宮原第二橋梁

川面から橋梁までの高さが18mあるため、これにちなみ「六十尺」と呼ばれているだとか。建設当時の最新技術による石橋は、大きく三段に積み上げられ、他に類例を見ないくらいの雄壮さで見る人を圧倒します。

目を凝らしてみれば、単線の線路幅に対して、橋脚部の幅が倍近い幅で設計されているのがわかります。開業当初は単線であっても、後の輸送量にともなう複線化を考慮したことの現れと言われている。現在の日田彦山線の沿線にはトンネルもいくつかあり、これも同じように単線しか敷設されていないのに対し、トンネル幅員はその2倍程度となっていることからも、このことが裏付けられます。知らなければ単なる鉄道橋かもしれませんが、少しだけ詳しく知ることで小さな歴史に驚くこともあります。これもそんなふしぎ発見の一つかもしれませんね。

少し脱線してしまいましたが、香春オルレはまだまだ魅力がたくさんあります。この後のルートはまた別の機会に。こうご期待!

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