人力車のまち直方 未来に向かって駆け出す人々

yosukego-001 Blog 筑豊見聞録

この記事でわかること

  • 和泉要助と人力車の伝承
  • 地域ブランドへの可能性
  • 人力車と直方のまちを歩く 筑豊百景的視点から
西日本新聞2015年1月9日付朝刊筑豊版より

直方市山部の馬場崎博司さん(65)が「直方の街を活気づけたい」と市の中心商店街などで人力車を引いている。

同市は明治初めに人力車を発明した和泉要助の故郷でもあり、人力車の街」をアピールしたいと張り切っている。

人力車は、直方文化連盟が和泉要助の生誕180年を記念して2010年に購入した。

だが、これまでは結婚式やイベントの際に使われるだけで、通常は複合文化施設ユメニティのおがたのロビーに展示されていた。

馬場崎さんは数年前、大分県の観光地・湯布院で、季節に関係なく引き手が懸命に引いている人力車を見て「お金を払ってでも人力車を引きたい」と思ったという。

一昨年末に大手スーパーを退職後、直方文化連盟が人力車を引く「車夫」の養成講座を初めて開くことを知り、昨年6月に受講。9月下旬から商店街などで引いている。

市街地で人力車を引くのは、火曜を除く平日の午前10時半から2時間ほど。

JR直方駅に近い明治町、中町両商店街や駅前の規早銅像前などに待機、通り掛かりの人や観光客から希望があれば、商店街や市街地を3分ほど乗せて回る。

乗車は1日平均7、8人ほど。料金は無料だが「志」をもらうこともあり、修理代などに充てたいという。

人力車の引き手にふさわしく、と髪を伸ばして頭の後ろで束ね、ひげも蓄えた。

現在は直方文化連盟の「人力車ふる里を走る」委員会の委員長も務める。集会や会合などでも人力車のPRを忘れず「人力車イコール直方と思ってもらいたい」と意気込む。

直方文化連盟の中村幸代会長(70)は「人力車を観光資源として活用してもらい、直方の歴史や文化を知ってもらう機会になれば」と期待している。

人力車をイベントなどで使用する場合は有料。馬場崎さん090 (3601) 1033。 (木下良弘著)

西日本新聞2015年1月9日付朝刊筑豊版より

明治時代に発明された人力車は、直方生まれの和泉要助が生みの親の一人。

地域ブランドへの可能性

例えば、明治期に商工業が集まり、炭坑社会でも独自の街が開けたという歴史的背景にテーマを絞るとか。 筑豊のこれから、まだまだ楽しみではありませんか?

人力車と直方のまちを歩く 筑豊百景的視点から

人力車の発明者のひとりとされる和泉要助の故郷・直方市は、明治期から商工業が栄え、筑豊炭田の流通拠点としても独自の文化を育んできた街です。中心商店街を走る人力車は、そうした歴史的背景を現代に伝える生きた観光資源といえます。街なかで人力車を見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。乗車のひとときに地元ガイドならではのエピソードが聞けるかもしれません。

和泉要助と人力車の伝承

それをアピールしようと、街の活性化にと市民が活動している。 以前の投稿で人力車と和泉要助については取り上げたが、ふるさとにはまだまだ知られざるモノがたくさんある。

そして、それはオリジナリティーに溢れていることが多く、地域のブランドに華を添える。 今後はそのオリジナリティーを一つでも多く見つけ出し、モノとモノどうしを関連づけてくると、一つのストーリーが生まれる。

直方で活用されている人力車、今は単独での活用に留まるが、あるテーマのもとで語るとストーリーが生まれ、さらに魅力あるモノになるかもしれない。

地域ブランドへの可能性

例えば、明治期に商工業が集まり、炭坑社会でも独自の街が開けたという歴史的背景にテーマを絞るとか。 筑豊のこれから、まだまだ楽しみではありませんか?

人力車と直方のまちを歩く 筑豊百景的視点から

人力車の発明者のひとりとされる和泉要助の故郷・直方市は、明治期から商工業が栄え、筑豊炭田の流通拠点としても独自の文化を育んできた街です。中心商店街を走る人力車は、そうした歴史的背景を現代に伝える生きた観光資源といえます。街なかで人力車を見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。乗車のひとときに地元ガイドならではのエピソードが聞けるかもしれません。

直方市は相撲の横綱・宮本武蔵とも縁があるなど、炭坑の歴史だけにとどまらないストーリーが豊富な街です。人力車という一点から出発し、炭坑文化・商業の歴史・偉人の足跡と関連づけていくことで、直方のまち全体が一つの物語として立ち上がってきます。筑豊をもっと深く知る旅の起点として、直方は最適な場所のひとつです。


この記事を書いた人

松浦幸市(筑豊百景プロジェクト・経営コンサルタント)

中学高校社会科教職員免許・学芸員資格保有。福岡県田川郡福智町を拠点に、2020年より筑豊地方を中心に現地取材を重ね、訪問した事業所・文化施設は延べ100件以上。一次情報にもとづく筑豊の歴史・文化を専門的な知見で発信し続けている。

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