初心者にもやさしい山登り 弥山岳(桂川町)にて家族でたのしむ

Blog 筑豊見聞録
弥山岳展望台にて

密を避ける意味でアウトドア志向の人も多くなっている今、山登りで深緑に囲まれながら、爽快な汗を家族みんなで楽しみたいと考えている方も多いかと思います。

ライフスタイルを見直すきっかけとして、ちょっとした登山を楽しみたい。そしてできればキャンプなんかも、休日の過ごし方としていいなと考えている人も増えています。

でも、本格的な登山はちょっと…という方もいることと思います。ここでは低山、しかも子どもも一緒にたのしめる、整備された歩きやすい登山道として馴染まれている桂川町の弥山岳(ややまたけ)を紹介いたします。

桂川町で一番高い山 弥山岳

引用元:森林浴、ウォーキングとサイクリング

弥山岳は標高377mと低い山ではありますが、桂川町ではもっとも高い山とされます。

そもそも桂川町は、飯塚市、嘉麻市に挟まれた平野部を中心に町並が形成されたところで、山間部の町ではないため、この程度の標高でも最も高い山となるようです。

この弥山岳、地元の人たちによって守られてきた経緯があります。それは西日本新聞の記事にもなりました。

1人で山中を歩いていると、風に揺れる木々のざわめきや鳥のさえずりが耳に入ってきます。1人ではあっても孤独ではない。自然の中にはたくさんの命があることを実感し、自然を敬う気持ちが起きました。この感覚が病みつきになり、北海道の十勝岳や、北アルプスの西穂高岳から槍ケ岳に至る縦走ルートなど、全国の山々を登ってきました。

弥山岳では山野草の花が50種類近く見られます。淡い紫のシュンランや、夏に咲く黄色いコキンバイザサ、秋には白いサラシナショウマなど、登山口から山頂までは30~40分程度ですが、季節ごとに色とりどりの花が楽しめます。

特に珍しいのはサラシナショウマの群生です。白い穂を垂らすように一斉に咲く様子はほれぼれします。登山雑誌が取材に来たほどで、他の山では見たことがありません。故郷の山の魅力を広く伝えたいと、活動を続けてきました。

(本城健次さん談話)

西日本新聞me 2020年7月3日より

もともとあまり知られずにいた地元の山を、もっと多くの人に慣れ親しんで欲しいという思いが、今や少なからず人々が訪れる山へと注目されるようになりました。

登山道について

登山道は地元の人々の有志により、整備された非常に歩きやすいものです。子どもでも歩きやすいと評判で、一部傾斜のきついところもありますが、全体的に人々の往来によって踏みならされた道が続き、迷うことも少ない登山道と言えます。

山頂付近にある展望台は非常に見晴らしがよく、英彦山をはじめ嘉穂アルプスの山々や香春岳、福智山などを見渡せます。標高が低い割には眺望がすばらしいのは、子どもたちにもうれしいと思います。

登山道入口のキャンプ場について

登山道の入口には、桂川町が管理している湯の浦総合キャンプ場があります。

種別 単位使用料(1泊)日帰り料金
バンガロー1棟5,000円2,500円
テントサイト1面500円250円
テント1張1,000円500円
キャンプセット1セット500円250円

キャンプ場としてはそれほど大きいものではありませんが、自然のなかでゆっくりとした時を満喫するには最適な場所の一つだと思います。

そして、何より利用料がリーズナブルで、気軽に行けるのもうれしいところ。春先から秋口にかけて季節の花々を愛ながら、家族や気心知れた仲間たちと過ごすにはピッタリな場所です。

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