竹パウダーを活用した防草対策 耳より情報

Blog 筑豊見聞録

 前回㈱ちくほう竹活の代表辰島裕さんにお話しを伺い、竹パウダーを必要箇所に散布(というよりは舗装に近い)して、エコで環境にも景観にもやさしい雑草対策についてお話しました。

竹パウダーで、雑草の悩み解消 その有難い効果とは?

 あれからの経過報告をかねて、もう一度竹パウダーの有効性とメリット、より効果的な方法についてお話しましょう。

竹パウダーを散布した空き地から防草効果を確認

空き地に約1畳分のスペースを設けて、竹パウダーを7~8cm程度の厚みをもたせ散布した場所の画像をご覧ください。

2週間後
約1カ月

2週間経過した方の画像は、周囲に繁茂し始めた雑草が目立ち始めます。そして、約1月経過した画像では、一部に草丈の高い雑草が見られるほか、周囲と比較した場合に一目瞭然の効果があることがわかります。時間の経過とともに竹パウダー表面が自然の土壌のような風合いになり、その景観もグッド。また、コンクリートとは異なり、照返しによる紫外線なども抑えられているように見えます。

竹パウダー散布の実験を通して気づいたポイント

 気になるのは、約一月経過した画像にみられる一部で伸びた雑草ですね。これは、固定剤を混入させていないための可能性が指摘できます。空き地で言えば、竹パウダー中の小動物や昆虫、微生物などの活動も否めません。そのため、一部で舗装状に固めたはずの竹パウダーにすき間ができたため、その間に混入した雑草の種子がたくましく生えてきたことが考えられます。

 また、周囲は立ち入り禁止の注意書きもなく、付近に住み着く野良猫、野良犬なども歩き回り、竹パウダーがわずかに踏み荒らされるといった可能性も否定できません。このように考えるとただ舗装状に散布したといっても、その後の影響によって日光を完全に遮断できなくなってしまう状況が生じてしまわないようにすることも考慮にしなければならないという一つの結論が生まれます。

 全国各地ではにわかに同じような取組が始められてるようになりました。他事例を参考にしてみましょう。

 ・こちらでは20cmの厚みによって効果が高いということが立証されています。

  竹チップの防草効果の検証(京都府長岡京市での取組)

 ・こちらでは土系舗装開発の材料に、竹パウダーが活用されています。

  竹チップを用いた新しい土系舗装の開発(福岡大学)

 ・こちらでは「竹まいて草生えない」のキャッチコピーで廃棄物を有価物に変えています。

  雑草対策エルフガード(静岡県㈱田中造園)

 まだまだ開発途上の竹パウダーと言える部分もありますが、確実に言えるのは防草対策としては効果が高く、かつ薬剤に頼ることもなく環境にやさしい上に、それにより出来上がる景観も自然に近いものと言えるでしょう。ご興味のある方はぜひ、㈱ちくほう竹活の辰島さんにご相談してみてはいかがでしょう?


コメント

タイトルとURLをコピーしました