黒毛和牛、高級食材の穴場産地 筑豊人たちが誇るご当地ブランド牛4選

Blog 筑豊見聞録

炭坑が大小300を超え、国内外から労働者や経営者、政治家など、さまざまな人々が集まった過去があり、さまざまな文化交流が進んだのが筑豊地方のこれまでだった。こうしたことが背景にあるため、食の文化も深化がすすみ、おいしいというものが多いのかもしれない。ここではそのなかでもブランド牛にクローズアップし、筑豊に暮らす人々をうならせる美味を提供している人々を紹介したい。

ふるの牛(鞍手町)

ユニオンスクエア東京(日本テレビ系列人気番組「ぐるぐるナイティナイン」にてオンエア経歴あり)や「ラ・スフォリーナ」など、東京都内のレストランをはじめ全国その美味を提供している鞍手町産「ふるの牛」。

肥育農家 古野英樹さんがこだわりを持って育てたプライベートブランド黒毛和牛は、産地直売所や自社レストランもあり、付近に住む人たちも気軽に利用できるとあって人気店として知られます。

ここでオススメしたいのが、隣接する厩舎から産地直送で食べれるレストラン

このレストランでのメリットは、この値段で和牛の最高級部位をたのしめること。これだけのクオリティの部位を、この価格で食べれるのはやっぱりうれしい。高いという声も時折聞かれますが、それは一般的な焼肉店と比較してしまう時に感じてしまうかもしれません。

肉質は非常にやわらかく、下手すれば口の中でとろけてしまうくらいのデリケートさ。そして、程よい脂身が絶妙なハーモニーを演出します。そして、食する時はあえて岩塩

場所は、鞍手町のJR九州鞍手駅から歩いて5分もかからないところです。電車でのアクセスもラクラクで、飲酒とともにふるの牛で焼肉をご希望の方にはうれしいところです。

赤崎牛(嘉麻市)

若い世代の畜産農家として知られる赤崎和徳さんが手塩にかけて育てているのが赤崎牛。先代から引き継ぎ、二代にわたって良質な高級和牛を提供している。

2019年にはテレビ東京系列で放映されている、「カンブリア宮殿」のオンエアで赤崎牛が取り上げられている。全国区でもPRされるほど知られるブランド牛だ。

赤崎牛のオススメ部位はくりみ。腕の赤身の部分で、脂身は少なくそれでいてジューシー感たっぷり。一人でも100gと言わず、200、300ℊでも食べれてしまうほど、不思議な旨味が口の中で広がります。上の動画からもその様子が伝わると思います。

そして何と言っても特筆したいのが、レトロな感覚で会食がたのしめる「トンチャン横丁」

オーナーが自らの手でリフォームしたという、旧商店街の建物を活用して、昭和感たっぷりの建物のなかで赤坂牛をたのしむことができます。七輪のレンタルで肉屋さんにも似たショーケースから、好きなだけ食べる分だけ赤崎牛を買ってきて食べる。このスタイルは、今となってはちょっと新鮮。

ブランド牛を下町風の雰囲気の中で堪能するのは、一つの思い出づくりとなってくるのではないでしょうか?

金川牛(田川市)

田川市の中心部から北西に2~3㎞の距離に金川地区はある。この地区で農業を営む数軒の農家で育てられたのが金川牛。そのクオリティにも関わらず、ちょっと知名度が低いように感じられる。

令和元年に行われた第55回福岡県肉畜共進会国産牛の部で、武田英文さんが出品した金川牛が最高位の金賞を受賞しました。なお、過去4回この栄誉に輝いています。

農家数軒での飼育のため希少性が高く、その上先述のような評価もあり、近年はブランドの見直しと高評価への呼び声が寄せられるようになりました。

金川牛の上品な味わい、肉本来の旨味を引き出すためにだけ育てられたその肉質は、しつこさのない柔らかな味わいが好評です。

その美味に巡り合うには、田川農協金川直売所や田川市ふるさと納税サイトが便利です。お世話になった方への贈り物などに最適だと思います。

筑穂牛(飯塚市)

福岡県のブランド牛の中でも最古級ともいわれるのがこの筑穂牛。それだけに知る人も多いのが、このブランド牛で、筑豊地方では記念日やお祝い事などに重宝する人もいるほど、古くから親しまれています。

現在の飯塚市となる前、旧飯塚市以外に頴田町、穂波町、庄内町そして筑穂町がありました。この筑穂町時代にブランド化したのが筑穂牛で、このネームを名乗れるようになるには一定の条件が必要とされます。

約20カ月かけてじっくりと育てられる牛は、独自ブレンドの飼料により丹精込められた肉質になります。この過程では試行錯誤が相次いで今にいたると聞きます。

筑穂牛の飼育農家も数えるほどしかなく、ゆえに提供される量も限られます。

筑穂牛となって50年あまり、この間に「全国優良畜産経営管理技術発表会・畜産局長賞」受賞、そして良質な肉牛の生産は全国的に評価され、平成21年度「全農肉牛枝肉共励会」ではA-5ランクの「筑穂牛」で全国3位に輝きました。

このような経歴も評価され、ミシュランガイドにも掲載され、世界の美食家たちにも紹介されています。

そんな筑穂牛をステーキやしゃぶしゃぶで召し上がることができる場所が「あかね荘」。飯塚市の中心部から離れた山間にあるため、静かな中で上品な時間を過ごすことができます。

完全予約制で限られた人数に、確かなクオリティを提供し、最高の贅沢を味わえる。まさに筑豊の奥座敷と言っても過言ではありません。

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