自分の気持ちを言葉ではなかなか表せないというあなた、ぜひ大切な人とこの場所へ行ってみてはいかがでしょう。
ひょっとしたら言葉よりもストレートに伝わるかもしれません。
最近、にわかに注目を集め、恋人たちの聖地的なニュアンスも感じさせるようになったパワースポットを紹介しましょう。
百年(とわ)の鐘:田川市
昨年11月に誕生したハート形のオブジェ。それは、田川市の石炭記念公園の一角に生まれました。
その名は百年(とわ)の鐘
田川伊田駅から徒歩で5分ほど丘を登ると駐車場があります。その駐車場からは、田川市の中心部を一望でき、また遠くには小説「青春の門」の舞台ともなった香春岳の威容が飛び込んできます。
オブジェはその駐車場の一角にあります。オブジェの先には、二本の巨大なレンガの煙突が並んでいる。
この二本の大きな煙突は、もともとは炭坑の施設でした。田川市石炭記念公園(いまさら聞けない!? 筑豊炭田遺跡群 国指定史跡へのワケ)は、旧三井田川鉱業所を公園化した施設。炭坑はこの地域の象徴的存在で、人々が集い、街が生まれ、文化が育まれました。
中でもこの二本の煙突は、「夫婦煙突」とも呼ばれたそうで、仲睦まじく末永く二つの煙突が立つことにかこつけて、夫婦円満、良縁を願う人々の思いも寄せられているとも言われます。
こうした人々の思いが結実して生まれたハート形のオブジェ、ハート形に空いた部分から、あなたの未来が見えるかもしれませんね。
幸せの鐘:飯塚市
福岡地方と筑豊地方を結ぶ国道201号線、二つの地方の境界となるところは八木山峠と呼ばれています。
飯塚市側の八木山峠周辺は、八木山高原とも呼ばれ、澄んだ空気に囲まれ、自然の癒しを肌で感じる場所です。
この高原からさらに飯塚方面へと車を走らせると、視界が開き始め、急カーブが続く峠の下りへと入ります。この付近にあるのが、八木山展望台と呼ばれ、飯塚、桂川、嘉麻などの地域や、遠くは添田町の英彦山も見渡せる場所として親しまれています。
幸せの鐘は、この八木山展望台の一角にあります。
こちらもハート型のオブジェは、2011年に起きた東日本大震災をきっかけに生まれました。復興を願い、新たな鼓動へとつながりますようにと、思いを込めたハート。実はよく見ると小さなハートが重なり合うように、一枚一枚組み合わされてひとつのオブジェとなっている。
小さな一人ひとりが手をつなぎ、力を合わせ、大きな流れを生み出す。そのエネルギーの源をモニュメント化したようなオブジェ。
人々のエールになりますようにと、思いの込めれらた現代アートは、取っ手も付けられ、鳴らすことができます。
ちまたでは、この鐘を鳴らせば幸せになれるという噂も…
製作者紹介 そのだ正治さんの人物像
このふたつのオブジェ、実は筑豊で活動する現代アート作家、そのだ正治さんの作品。
飯塚市内にあるアトリエで、鉄素材を中心に思いを形にする創作活動を展開している。(⇒そのだ正治さんのHP)
「心あるものを形にする」
そのだ正治さんの印象的な言葉。それは一つの心や思いが、多くの共感を生み、そして集い、大きな力を秘めるものへとつながります。
アートを創るという思い、そのモデルとなったものへの人々の思い、それを見る人々の思いなどを形としてつむぎだす。
勝手な解釈かもしれないが、一つの作品にかけるそのださんの思いがこの言葉に溢れている。
カップルという私たちのもっとも基本的な社会の中で、心を寄せ合う人々の思い、または多くの人々が心寄せあい成就するようにと願う思いが結実して創られたオブジェ、百年(とわ)の鐘と幸せの鐘。これからも多くの人々の思いが寄せられ、より大きなパワースポットとなっていくでしょう。
未知の可能性に満ちたパワースポットから、強くともに手を取り合って生きてゆくエネルギーを与えられるかもしれませんよ。
デートスポットと紹介しましたが、なにかの節目や悩める時にも行ってみるといいことへとつながる場所と紹介したいのが、今回の二つのオブジェです。ぜひ、心に留めておいてもらえれば幸いです。
また、こちらの神社にはそのださんの作品がこんな感じで、絵馬掛けとして人々の注目も集めていますよ。
神社の絵馬掛けがインスタ映えハート形オブジェ 筑豊珍百景no.1
ちょっと一息に、以下の記事も参考に
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