BtoC、一般ユーザーへのアプローチを図り売上増進を目指す上で、もはや必須となりつつあるのがECサイトの構築です。無論、BtoBという側面から活用している事業所もあります。
世界的なコロナ禍によって、自宅での時間が大きくなったことにより、Eコマースを利用する人が多くなりました。
企業や事業主側にとっては、営業活動とは別に自社の商品やサービスが成約となる、集客と収益化のチャンスが生まれると考えるのも常識となった感があります。
そこでここでは、個人事業主や中小企業の広報マーケティング担当者、そしてこれから新規事業を展開したいと考える起業家など、それほど大きなコスト掛けずにECサイト構築を検討している人を対象に、ECサイト構築ツールについて説明したいと思います。
今となっては様々なEC構築ツールがリリースされており、どれを使っていけばいいかと悩む人も多いと思います。ここでははじめての方にも、それほど難なく活用できる弊社提案の4大ツールをもとに解説いたします。
初心者にもやさしいEC構築ツール弊社厳選4つの紹介
自社型と言われるECサイト構築ツールは、ショッピングモール型と比べ比較的コストが少なく済むことが特徴です。
大きなデメリットとしては、ウェブマーケティングは自力、自社で展開しなければならず、その方向性、具体的内容を間違うといつまでも収益化ができないことが多いことです。
しかし、自社型と呼ばれるEC構築ツールは、初心者にも親しみやすいものが多く、はじめて制作する場合や、時間的にも人材的にもECに特化する余裕がないという場合には大きなメリットとなります。
そこで、ここでは数あるE C構築ツールでも苦にならない、弊社が厳選したツール4つを紹介いたします。メリット・デメリットから、比較的国内でも活用しているユーザーの多いツールの特徴をつかんでみましょう。
BASE
- シンプルなインターフェイスが親しみやすいのが、BASEの大きな特徴
- 基本は無料で始められ、はじめての人にも安心
- サイトデザインは、必要に応じてテンプレートを購入できる
- 基本的な設計がシンプルなために、制作時間の短縮化を図れる
- Instagramとの連携、タグ付けが可能でウェブマーケティングに強み
- 日本法人が運営しているため、サポートが安心
Shopify
- 基本的な料金は月額3,950円〜(お試し期間あり)
- カナダ生まれの構築ツールで、世界75か国以上で使われている。
- 豊富なアプリがあるものの、英語が多く活用にはハードルがある。
- ある程度のプログラミングスキルが必要となる(HTML、CMSなど)
- Googleアナリスティクスとの連携が可能で、アクセス解析による改善ができる
- 各種SNSとの連携がスムーズ
STORES
- おしゃれなデザインのECネットショップが簡単に開設できる
- 商品登録をネットショップと店舗で連携できる
- 無料登録でも基本的な機能が充実している
- Instagramとの販売連携が簡単
- 48種類のサイトデザインテンプレートは他社と比べ少なめ(美容・健康系にはピッタリな印象)
WIX
- イスラエル生まれのツールで、世界180か国以上で使われている
- 日本法人が2019年に設立
- ノンコードでのサイト制作が可能で、直感的にサイトをデザインできる
- ECサイト構築では商品ページに動画掲載が可能
- 一度選んだサイトデザインを変更できない
- バックアップ機能がない
- データ量が多くなるとサイトスピードが遅くなり、ユーザー離れのリスクがある
4大ツールメリット、デメリットから比較
先程はメリット、デメリットを簡単に紹介してみました。ここでは、ECサイトとしての機能という視点から、4大構築ツールを比較してみましょう。ご自身やあなたの事業、これからの展望などから、どのツールがピッタリなのかがみえてくると思います。
ツールの使いやすさ
画像は4大ツールのサイト設定画面です。ダッシュボードとも言われますが、それぞれの使い勝手をみてみましょう。
シンプルなインターフェイスで、パソコンに不慣れな人でも比較的扱いやすいと評判なのがBASEで、これは4大ツールの中で最もシンプルと言っても過言ではないと思います。ゼロから始めて半日程度で開設、公開も可能です。
直感的なレイアウトやサイトデザインのテンプレートが豊富なWIXは、デザインサイト並のクオリティを一般的なユーザーが仕上げることができるようになっています。
BASE、WIXと同じように、HTMLやCSSなどプログラミングスキルを必要としないSTORESも、同様な操作性がありますが、こちらはサイトデザインのテンプレートが少ないため、オリジナリティのあふれるサイトを運営するにはやや不向きな感があります。テンプレートのデザインをみると、美容系の事業者向けという印象があります。
Shopifyは、一部プログラミング言語の知識がないと、カスタマイズするのが難しい部分があります。事業のオリジナルブランドをサイトで表現するには、少なからず専門的なスキルが必要となります。
操作性というポイントからは、ビギナーズ向けのBASEとSTORES、サイト構築経験をもつミドルクラスの人向けのWIX、ミドルクラスからアッパークラス向けのツールがShopifyではないでしょうか。
各機能からみた4大ツール比較
4大構築ツールを機能別にみた時に、どのような特徴があるのか。一覧表から理解してみましょう。
基本構成
Shopify | BASE | STORES | WIX | ||
タイトル | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ページ設定 | 原稿 | ○ | ○ | ○ | ○ |
ヘッダー | ○ | × | × | ○ | |
ブログ | ○ | ○ | × | ○ | |
メルマガ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ユーザーレビュー | ○ | ○ | ○ | × | |
Google アナリスティクス | ○ | ○ | ○ | (独自アプリ) | |
HTML・CSS | ○ | ○ | × | × | |
SSL | ○ | ○ | ○ | ○ |
※Googleアナリスティクスとは、Googleが無償提供しているアクセス解析ツールです。
※SSLとは、インターネット上でのやりとりを暗号化するセキュリティのことで、クレジットカードなど個人情報の保護をするためのプログラムになります。
商品掲載
Shopify | BASE | STORES | WIX | |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無料:500MB 有料:50GB |
商品画像数 | 1商品250枚まで | 1商品20枚まで | 1商品15枚まで | 上記と同じ |
サイトテンプレート | 無料:9種類 有料:54種類 | 無料:10種類 有料:100種類 以上 | 無料:48種類 | 無料:800種類 以上 |
越境ECとしての機能とサポート
Shopify | BASE | STORES | WIX | |
対応言語 | 19ヶ国語 | 英語のみ | 英語のみ | 180ヶ国語以上 |
利用できる通貨 | 17種類 | 34種類 (アプリ導入後) | × | 上記の国々 の通貨に対応 |
海外配送 | ○ | ○ | ○ | ○ |
メール | メール | |||
サポート | コミュニティ | チャット (13〜19時まで) | メール (返信は1週間程度) | コミュニティ |
英語サポート |
決済方法
Shopify | BASE | STORES | WIX | |
クレジット カード | VISA、AMEX、 JCB、MasterCard | VISA、AMEX、 JCB、MasterCard | VISA、AMEX、 JCB、MasterCard | VISA、AMEX、 JCB、MasterCard |
携帯キャリア 決済 | ○ | ○ | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○(Easypay) | ○ | ○ |
銀行振込 | ○ | ○ | ○ | ○ |
代引引換 | ○ | ○ | (有料プランのみ) | ○ |
着払決済 | × | ○ | × | × |
ID決済 | Apple,Google, Amazonpay Paypalほか | Paypalのみ | Paypal 楽天pay Amazon pay (Amazon pay は有料プランのみ) | PayPal 楽天ペイ Pay-easy Alipay Stripeほか |
初期費用等のランニングコスト、手数料
Shopify | BASE | STORES | WIX | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 29〜299$ (3,770〜37,700円) | 無料~5980円 | 無料~1,980円 | 無料~3,800円 |
決済手数料 | 3.25〜3.9% | 3.6%+40円 | 無料プラン:5% 有料プラン:3.6% | 3.6% |
※決済手数料とは、サイトで購入したお客様の料金がクレジット等での支払にした際に発生する料金
失敗しないツールの選び方(まとめに)
・個人事業主や新進起業家などには、初期投資やランニングコストがもっとも少ないBASEがおすすめ(ECサイトからの純売上高月商50万円未満)
・ある程度の月額料金が負担にならないと感じる個人事業主、起業家には、STORES、WIX、Shopifyを検討(ECサイトからの純売上高月商50〜100万円程度)
・ECサイトからの純売上高月商100万円以上を目指したサイト構築、特に中小企業の中で広報やマーケティング担当チームを編成できるならShopify+
・直感的にECサイトのデザインを取り入れたいという場合はWIX
・北米市場や英語圏への進出を視野にする事業の場合はShopify(Shopify+)
・東南アジア諸国、アフリカなど新興国市場への進出を考える場合はWIX
・SNSを使ったマーケティング、特にインスタグラムにフォロワーが多いという方にはBASEやSTORES
弊社筑豊百景プロジェクトでは、上記4つのツールについて制作受注やその管理、あるいはお問合せなどを受理した経歴があります。事業内容に見合ったECサイトを上記4つのツールからとお考えの方、そのことでお悩みの方、何なりとご相談ください。3営業日以内にご回答いたします。もちろん、オンラインでのミーティングもお受付します。
地方の個人事業・中小企業、そして起業のための情報発信〜ウェブマーケティングのススメ〜
弊社提案の「ウェブマーケティング基本9原則」をもとに
インターネットの環境を有効活用して
マーケティングを効率的、効果的に
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