紅葉見物真っ盛りな今日この頃、ここでは耶馬日田英彦山国定公園の一角、英彦山の周辺においてぜひ実物を見学しておきたいスポットを紹介します。この投稿より数日から1週間程度が見頃となりそうですので、チェックした方はぜひその目で見て癒しの時をお過ごしください。
高住神社
田川地域で春の神幸祭は、英彦山でもここ高住神社をはじめとして、時間とともに彦山川を上流から下流へと移ろいゆくと言われます。
英彦山の中でもちょっと個性のあるパワースポット、それは写真のように紅葉スポットとしても知る人ぞ知る場所でもあります。
せっかくですので、高住神社の由緒にふれてみたいと思います。
社伝によりますと、御祭神は豊前豊後の国の守護神として、もと鷹巣山に祀られ人々の病苦を救い、農業や牛馬・家内安全の神として古くから崇められ、社殿は遠く継体天皇の御代(約一五○○年前)藤原恒雄によって創建されたと伝えられています。
又、当神社は豊前坊天狗神としても有名で、欲深く奢りに狂った人には天狗を飛ばせて子供をさらったり、家に火をつけたりして慈悲の鉄槌を下し、心正しく信仰する人には家来の八天狗をはじめ統べての天狗を集めて願い事を遂げさせ、其の身を守ると伝えられてきました。
境內の石鳥居は一六九八年 =元禄十年(約三〇〇年前)、青銅の神牛は一八三九年=天保九年(約一六○年前)に、ともに五穀豊穣、牛馬・家内安全を祈願して、田川郡の大庄屋六人が住民を代表して奉納したものです。人畜の病める部分を振替えてもらうよう其の部分の膚をなでる風習あり。英彦山豊前坊は九州の天狗群の棟梁格で、霊力が抜群という天狗倒しでも有名です。
俗世間から遠く離れた場所に、御神木をはじめ険しい岩肌に位置する本殿や拝殿に、大いなる自然の偉大なパワーを感じる人々の信仰が寄せられている場所と言えます。
紅葉とともにぜひその神秘、霊力にふれ、心のデトックスもオススメしたい場所です。
鷹巣原
もともとは英彦山中腹にあったスキー場として、鷹巣原は知られていました。昔から鷹巣原高原という名で親しまれていた場所です。
現在は付近に英彦山青年の家があり、キャンプ場などが整備されています。青年の家の敷地内を通り越し、キャンプ場を抜けると写真のように、ススキが一面に広がる景観を目にすることができます。
紅葉のシーズンには多くの見物客でにぎわう場所でもあり、春から夏にかけては草スキーを楽しむ人も目にすることがある場所です。
銅の鳥居
英彦山で最も知られた観光スポットであり、かつ例年紅葉見物の人々が多く詰め掛ける場所としても知られます。
もう少し秋の深まりとともに、赤赤としたもみじや鮮やかな黄色の銀杏などが楽しめそうです。
英彦山権現別院
かつては朝廷をはじめ、全国の武家たちからも信仰を集めた英彦山大権現は、阿弥陀如来として祀られていました。
しかし、明治元(1868)年の神仏分離令によって、神を英彦山に祀ることになり、仏の阿弥陀如来は廃止されました。
それから100年余りたった昭和54(1979)年に、あらためて英彦山の中腹に整備され、今日では観光スポットとして人々が足を運ぶ場所となっています。
庭園内に手入れされた紅葉が美しい場所です。ここももうしばらく赤や黄色のもみじ化粧が楽しめると思います。
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