まだまだ残暑厳しい折ですが、秋の味覚にも期待がかかる時期となりました。そこでこの稿では、フルーツ狩りを筑豊で楽しむための情報をまとめてみました。家族で、友人どうしで、カップルで楽しめるスポットを紹介いたします。
ぶどう栽培の盛んな鞍手町、宮若市
戦後の混乱の最中から栽培が始まったと聞かれる鞍手のぶどう栽培。西日本でもっとも古い段階から栽培に取り組んでいたとあって、そのリピーターも多い。
品種もシャインマスカット、巨峰をはじめ、ブラックビート、翠峰、ピオーネなど、いずれも糖度の高いことで知られます。
一方宮若市は、遠賀川の支流、犬鳴川や八木山川などが育んだ肥沃な平野部が丘陵や山間に囲まれる盆地状の環境は、昼夜の寒暖の差が激しくぶどう栽培に適しているそうです。
宮若市からは藤島農園さんをご紹介します。こちらではぶどう狩りの体験があるようです。また、みよばあちゃんのぶどう畑には、ぶどう狩りに加えて小さな直売所もあります。旅の思い出に地元の人たちとコミュニケーションを交わしながらのお買い物もいいですね。
九州のりんご
りんごの高密植栽培に取り組む「九州りんご村 三翠園」では、30aの畑に約1000本の小型樹を植えて栽培に取り組んでいます。
高密植栽培とは、枝が入り組んで伸びるりんごの木とは違い、トマトやナスのように樹が一直線に伸びるところが特徴です。これによって、作業効率が格段に速く、管理や収穫に利便性が高いことで知られます。
高密植栽培は、普通栽培と比べ収穫量が10~20倍程度になると言われ、一本あたり20㌔以上の収穫を目指すこともできるとか。訪れる人をたのしませてくれます。
伝統ブランド 赤池梨
赤池梨は、福智町上野で栽培されている幸水梨、豊水梨、新高などを指しています。
陶芸の里としても名高い上野の里で、傾斜を利用した栽培は明治時代から続く古い歴史をもつブランドです。時として赤ちゃんの頭のような、驚くほどの大きさを実らせ、甘みに満ちたみずみずしい食感が各方面から高い評価を得ています。
斜面での栽培は平地に比べ多くの手間と労力を要します。そんな労力をものともせずに、丹精込めて自分の子どもを育てるかのように仕上げた逸品は、福智町のふるさと納税でもPRされています。
残念ながら梨狩りなどの体験イベントは公開されていないようですが、その旨味は「上野の里 ふれあい市」で堪能することができます。シャキシャキとした食感と、みずみずしい果汁をたのしめます。
おわりに
これ以外にもまだまだ秋の味覚をたのしめる場所があります。福岡市や北九州市から車で1時間程度のところが多く、マイカーやレンタカーでお越しにはピッタリな距離にあります。デメリットは公共の交通機関の利便性が良くないため、下調べをしたうえでのプランニングをオススメします。
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