池田エライザ初映画監督作品『夏、至るころ』12/4公開を前に関連情報おまとめ

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CinemaCafe.netより

先日、田川市の公式HPから、コロナ禍の影響によって延期されていた『夏、至るころ』の公開が正式決定されました。公開前に、このたび映画監督での処女作となる池田エライザさんのキャリアとコメントから、作品へのイメージを膨らませてみましょう。

処女作のあらすじ、公開前の反響

あらためて初監督作品となる『夏、至るころ』のあらすじは

翔と泰我は、同じ学校に通う高校3年生。子どもの頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練をしてきた。だが、夏祭りを前にしたある日、泰我が受験勉強に専念するため太鼓を辞めると言い出す。それを聞いた翔は愕然としてしまう。自分は何がしたいのか、どうしたらいいのか分からない。そんな翔の前にギターを背負った少女・都が現れ…。株式会社映画24区が「地域」「食」「高校生」をキーワードに、全国の自治体と組んで製作する『ぼくらのレシピ図鑑』シリーズの第2弾。

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福岡県田川市を舞台に田舎の家庭にありがちなシーンを創り上げ、思いっきりの良さのある一方で思春期特有の不安に揺れ動く心境をとらえたアットホームな作品。

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その公開に先立ち去る7月25日には、上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門に招待され中国でのプレミアを飾った。また、韓国でも全州国際映画祭では上映もされたということで、にわかに注目が集まっているようです。

上海国際映画祭は、中国唯一の国際映画製作者連盟に公認のイベントであり、この意味では世界的にも評価されるべき映画として認識されたと言っていいものでしょう。このときのプログラム・アドバイザーの声をみてみよう。

上海国際映画祭プログラム・アドバイザー 徐昊辰氏 コメント

『夏、至るころ』はデビュー作とは思えないほど、少年たちの感情が繊細に描かれている。そして彼らの自由に生きる姿は、このコロナ禍のなか、改めていろいろと考えさせられる。美しい日本の原風景の中で、太鼓を打つときの笑顔、プールの青い光、青春の汗、涼しい風……見事な夏映画が誕生! 中国でもぜひ公開してほしい!

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このたびの公開に先立ち、エライザ監督のメッセージが田川市のHPに寄せられています。

無邪気に夢を抱くことが、難しくなってきている昨今。時間が過ぎるたびに正体不明の焦りを感じるこのご時世を生きる若者に、深く共感しながらも、何かささやかな手助けは出来ないだろうかと考え、この作品をつくりました。私は諦めてしまっていた青春を、素敵な役者陣が見せてくれました。生まれてはじめての感情に触れた瞬間に立ち会わせてもらえたことがなによりも幸せでした。この機会に感謝しています。たくさんの方々のお力添えのもと、穏やかで希望が湧いてくる映画ができました。12月、世界がどうなっているかまだ想定はつきませんが、皆様にお届けできる日が楽しみです。

田川市HPシティプロモーション映画より

原案から携わっているエライザ監督の思い、それがどんなスクリーンとなって演出されているのか気なるところですね。

自分にしかできないとらえ方をファインダーから

エライザ監督、じつは映画監督として活動する前に、「撮影者」としてデビューを飾っている。

それは、2020年2月17日に発刊され『週刊プレイボーイ』No.9に掲載されたグラビアにあたります。同じ事務所の女優柳ゆり菜を被写体として、カメラマンとして携わっている。

このときエライザ監督は、「女性が撮るからといって、かわいいガールズフォトばかりじゃ面白くないですよね?私とゆり菜の関係があるからこそ、挑発的なシーンや恥ずかしげもなくいろいろな表情をカメラに収めることができる。そう思っての撮影ができて楽しかったです。」と語っている。(参考ページ⇒週プレニュース

女優柳ゆり菜の素顔に迫るというアプローチから、カメラマンを買って出てひとつの作品を世に出していることになり、こうした側面にアーティストとしてのエライザ監督像が垣間見えます。

確かに静止画と映像という大きな違いはありますが、何か伝えたい思いが彼女を揺り動かし、それが一つの作品として人々にみてもらいたいという思いは変わらないはず。そして、こんな本人の談話をありました。(2:20過ぎからが要チェック)

このたび、エライザ監督と田川市との縁で生まれた『夏、至るころ』、それは田川市が持ついろいろな要素が彼女の心を揺り動かし、映画製作へとつながった。そこで彼女がみたものはどんなものかが、とても気になるところ。

シティプロモーション映画としての一面もありますが、エライザ監督が筑豊三都のひとつ田川市で感じたものはどんな世界なのだろうか。そして、それは日本全国の人々にどんなメッセージとなるのだろうか。公開が待ち遠しく感じる今日この頃でした。

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