田舎暮らしのススメ 筑豊でのライフスタイル

Blog 筑豊見聞録
源じいの森(赤村)リバーサイドガーデン

コロナウイルスが世界中を席捲している昨今、テレワークやリモート会議、オンライン飲み会など、人々の生活様式に大きな影響を与えています。この一方では、利便性の高い都市部での生活に危惧を感じる人々を中心として、Uターン、Iターンを視野に、地方での生活を模索し始めたということも耳にするようになりました。

そんな人たちにぜひ筑豊での暮らしを知ってもらい、都市部では味わえない醍醐味を伝えたいと思います。今回はその大まかな部分をお話し、別の機会にあらためて個別のテーマを詳しくお話しできればと考えています。

人情味にあふれるストレートな川筋気質

筑豊の母なる大河 遠賀川

「宵越しの金は持たない」

「義理人情に厚い」

「唐竹を割ったような潔さ」

川筋気質とは、炭坑全盛期のころこの地に住み暮らした人々の生き様を象徴する言い方として、いまだに人々が口にします。

悪い言い方をすれば気が短いとも言われますが、裏表のないストレートな感情表現をする人が多いのかもしれません。

炭坑がなくなっても、そこに住む人々の心にはしっかりと川筋気質が生きている。これを書く東京から移住してきた筆者には、強く感じられます。

炭坑があった頃は、国内外からさまざまな地域の人々が集まり、一つの社会でともにしてきたこともあり、自己主張がはっきりしないと伝わらない部分が多かったのかもしれません。

その分よく理解されれば、懐を割って話し義理堅く付き合いができるようになり、楽しくコミニケーションが交わせる。筆者の経験談からはその事がはっきりと言えます。

そんな川筋気質の人たちは、田舎であるという負い目にも負けじと、街づくり、地域づくりに取り組む熱きところもある。

例えば直方市を中心に活動している直活会や、田川市でのライフスタイルをPRしている田川ライフなどがあります。

田舎ならではのユニークな活気があり、楽しくコミュニケーションしながら和気藹々と日々を過ごせます。

炭坑なき緑の山々に囲まれて

福智山の麓から見下ろす風景

筑豊地方は、福岡、北九州という二大政令市に挟まれ、出発する地区にもよりますが、車でどちらの都市にも1時間から1時間半の距離にあります。

このため通勤、通学には比較的便利で、飯塚市や直方市を中心に二大政令市のベッドタウンとして位置しています。

物価も都市圏に比べ安く感じることが多く、新築の一戸建ても夢ではありません。もし建てようと思えば、想像より大きな庭やリーズナブルな価格での間取りが実現します。

直方市、飯塚市、田川市の3つの都市(筑豊三都)を中心に、生活圏ができてそれぞれに特徴のある暮らしがあります。

うまいものが多い

炭坑全盛期にさまざまな人々が集まったためか、はたまた2大政令市に挟まれた環境にあるためか、もしくは舌の肥えている人々の暮らしがあるからか、その背景はいろいろとありそうですが、何と言っても筑豊では食べるものが概しておいしい。

例えば、FBページでひそかに情報共有がすすんでいるこちらをご覧になれば伝わるかと思います。⇒飯塚うまかもん倶楽部

トマトラーメン(宮若市・ピース宮若本城店)
マンゴーソフト(道の駅おおとう桜街道)

筑豊といえばソウルフードのホルモン鍋などをイメージしがちです。しかし、炭坑が華やいでいた時、古今東西からさまざまな人々が集まったためか、食文化の多様化が独自の工夫をかさねて今に伝わっているように感じられます。

舌の肥えた、宵越しの金は持たない恰幅のいい、そして好き嫌いのはっきりとした当時の炭坑マンたちがこの地の現代食文化のベースを育んだようで、このベースの上に新たな食文化の流入を受けて、各地で工夫を凝らしている。

こうしたところから、福岡や北九州とは微妙にちがったおいしさを感じることができると自負する人々が多いです。

ボタ山カレー(出典元:http://blog.livedoor.jp/jungogo/archives/2013-04.html?p=8)
直方焼スパ(もすけ)

田舎暮らし 筑豊でのデメリット

これまでメリットを主にお話してきましたが、やはり気になるのはデメリット。

まずは筑豊地方全体の課題でもある、交通機関の利便性があげられます。公共の鉄道やバスについては都市圏のそれと比べるとどうしても見劣りしてしまいます。必要なところのバスが廃止されてしまったり、1時間あたり1本程度しか運行がない鉄道路線もあるのは事実です。

日本全国の地方は、自家用車が当たり前のように一家に2~4・5台所有していることも少なくありません。この地域でも車を自転車のように活用していることが多く、ちょっとご近所さんに用事がある時でも車で出かけることがみられます。

このためご高齢の方の通院や、日用品の買い物、銀行へ行ったりなどには車がないと、苦労がつきないかもしれません。

このようなデメリットを、メリットが大きく感じるという人には筑豊での田舎暮らし、ライフスタイルにすんなりと馴染めると思います。ちょっとでも興味を覚える人は、ショートステイなどから体感してみるのもいいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました