山伏たちが愛した郷土料理 英彦山から広まった身近な食文化

Blog 筑豊見聞録

英彦山は古くから山岳信仰の聖地として知られ、山伏たちの修験の場として重要な役割を果たしてきました。この霊峰では、独特の食文化が形成され、今日まで受け継がれています。ここでは、山伏たちの知恵と工夫が詰まった秘伝の味をご紹介します。

柚子胡椒:山伏伝来の調味料

柚乃香本舗HPより引用

英彦山の山伏秘伝料理を語る上で欠かせないのが「柚子胡椒」です。

なんと言っても九州にはどこでも親しまれた香り高い香辛料。

なかでも創業75年を誇る「柚乃香本舗」は、英彦山の麓にあたる地で柚子を使った本物の柚子胡椒の発祥の店として知られています4

山伏たちが伝えた柚子胡椒は、和食はもちろん、洋食やイタリアン、中華料理の隠し味としても重宝されています7

人々の生活に馴染みすぎて、こんな秘話があったなんてびっくりですね。

山菜料理:自然の恵みを活かした知恵

英彦山周辺で採れる山菜を使った料理も、山伏秘伝の味として受け継がれています3

山菜は栄養価が高く、山での修行中の貴重な食料源となっていました。

山伏たちは、これらの山菜を様々な方法で調理し、独自の味を生み出しました。

こんにゃく:英彦山の特産品

「こだわり英彦山こんにゃく」は、地元で愛される特産品の一つです6

こんにゃくは、山伏たちの修行食としても重要な役割を果たしていたと考えられます。

低カロリーで腹持ちが良いこんにゃくは、厳しい修行を支える食材として重宝されたでしょう。

「おひら」:伝統的な祝い料理

英彦山権現講の参詣時に振る舞われる「おひら」は、昆布やかまぼこ、タケノコ、鯛を使った伝統料理です8

この料理は、山伏たちが参拝者をもてなす際に提供していた特別な料理の名残と考えられます。

大きな平たい器に盛られてもてなされるため、「おひら」と呼ばれるそうです。

現代に受け継がれる山伏の味

2023年11月には、現役のシェフが地域の方々から聞き取りを行い、山伏が当時食べていたと記録される内容を再現したお弁当が提供されました1

質素に見えて非常に豪華なこのお弁当には、こんにゃくなどの伝統的な食材が使用され、参加者から高い評価を得ました。

英彦山の山伏秘伝料理は、単なる食事ではなく、山岳信仰と深く結びついた文化遺産といえるでしょう。

厳しい自然環境の中で育まれたこれらの料理は、現代においても多くの人々を魅了し続けています。英彦山を訪れる際は、ぜひこれらの秘伝の味を体験してみてください。

Citations:

  1. https://note.com/shuheisasaoka/n/n4cada11c80d4
  2. https://yamap.com/magazine/26914
  3. https://adeac.jp/tagawa-lib/text-list/d300010/ht001820
  4. https://yuzunokaori.base.shop
  5. https://www.town.shiroishi.lg.jp/jyuumin/manabu/shougai_gakushuu/_4235/_5512.html
  6. https://www.f-chousonkai.gr.jp/souvenir/detail135.html
  7. https://item.rakuten.co.jp/bussan-f/y-01300/
  8. https://www.town.soeda.fukuoka.jp/docs/2024031800017/files/r6-08.pdf

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