筑豊三都のひとつ直方市。かつては石炭産業で栄え、今は自然と都市機能が見事に調和した住みやすい街として注目を集めています。福岡市や北九州市へのアクセスの良さと、豊かな自然環境を兼ね備えた直方市は、都市部での仕事と緑に囲まれた生活の両立を求める方々にとって、理想的な移住先です。
ここでは直方市に移住してきた人々とお話する機会を得て、外から見た市の魅力を語ってもらいました。実際に移住された方々の声も交えながら、NogataLifeの魅力をお伝えしたいと思います。
便利な立地と豊かな自然
直方市の最大の魅力は、その立地の良さです。福岡市へは電車で約1時間、北九州市へは約30分でアクセスできます。高速バスも充実しており、天神から45分ほどで到着します。都市部で働きながら、緑豊かな環境で暮らすことができるのです。
移住して2年目の佐藤さん(仮名35歳)は、「福岡市内の会社に通勤していますが、帰宅後は遠賀川沿いを散歩するのが日課です。都会の喧騒から離れ、自然を感じられる生活は想像以上に心地よいですね」と語ります。
充実した子育て・教育環境
直方市は子育て世代にも優しい街です。市の施策として、第2子以降の保育料完全無償化や、18歳までの医療費助成など、手厚い支援が用意されています。
また、教育面でも特筆すべき取り組みがあります。市内の全小中学校で実施されている「協調学習」は、子どもたちの思考力や表現力を育む先進的な教育プログラムです。
協調学習とは?
直方市では、「のおがた授業モデル」を活用した協調学習の取り組みを推進しています。この取り組みは、子どもたちの思考力・判断力・表現力を育成することを目的としています。
具体的には、基礎的・基本的な学習内容を確実に身につけさせるため、習熟度別少人数指導や補充学習の充実を図っています。また、学習支援員の配置による補充学習や、学習ボランティア、放課後学習、図書館支援員の活用など、きめ細かな指導体制を整えています。
さらに、ICT機器を活用した学習・指導方法の改善にも力を入れており、タブレットや電子黒板などのICT機器の効果的な活用や、デジタル教科書等のアプリケーションの活用を促進しています。これらの取り組みにより、子どもたち一人ひとりの学びを深め、協調的な学習環境を創出しています。
3人の子どもを育てる田中さん(仮名42歳)は、「子育て支援の充実ぶりに驚きました。経済的な負担が軽減されるだけでなく、質の高い教育を受けられるのは大きな魅力です」と話します。
豊富な移住支援制度
直方市は移住者を歓迎する様々な支援制度を用意しています。特に注目すべきは「住宅取得費補助金制度」です。中古住宅を購入した移住世帯に最大105万円、住宅跡地を購入後に新築した場合は100万円、中古住宅を購入後に解体新築した場合は最大160万円の補助金が支給されます。
さらに、新婚世帯向けの家賃補助制度もあり、最大60万円の補助を受けることができます。
昨年移住してきた山田さん(28歳)は、「支援制度のおかげで、思い切って一戸建ての購入を決断できました。行政の手厚いサポートに、直方市の移住者への歓迎の気持ちを感じます」と喜びを語ります。
歴史と文化が息づく街
直方市の魅力は、自然や子育て環境だけではありません。かつての石炭産業の中心地として栄えた歴史が、今も街の随所に息づいています。
「直方市石炭記念館」では、筑豊の炭鉱の歴史を学ぶことができます。筑豊御三家の貝島太助や堀三太郎の活躍によって、旧長崎街道の宿場町であった直方の町に人々が集まり、古町・殿町・須崎町といった商店街が発展してきました。その街角には明治から大正にかけての建築物が目を見張ります。
例えば、アートスペース谷尾(旧第一八銀行直方支店)や前田園本店などが商店街に残り、殿町商店街から少し離れた場所には、直方歳時館(旧堀三太郎邸)があります。また、直方の氏神のひとつ多賀神社の参道近くには、多賀町公園(旧貝島太助邸跡)があり、ここには森鴎外も滞在したと言います。
歴史好きの木村さん(45歳)は、「休日は家族で市内の歴史スポットを巡るのが楽しみです。子どもたちも地域の歴史に興味を持ち始めました」と話します。
自然を生かしたレジャー
直方市では、豊かな自然を活かしたレジャーも充実しています。福智山ろく花公園では、四季折々の花々を楽しめるほか、ボルダリングや滑り台、トランポリンなどの遊具も充実。子どもたちの格好の遊び場となっています。
また、遠賀川では、カヌー教室や釣りを楽しむ人も多く、自然と触れ合う機会が豊富です。起伏の少ない河川敷は絶好のサイクリングコースでもあり、レンタサイクルを活用して余暇を楽しむ人も増えています。
ちなみにこの河川敷にはオートキャンプ場も整備され、遠方からキャンピングカーで訪れる人気スポットともなっています。毎年4月には恒例行事であるチューリップフェアが、そして7月下旬には直方花火大会が開催され、多くの人々でにぎわいます。
シャッター街に活気を!!商店街の奮闘
直方の中心市街地には、昔ながらの商店街が残っており、地域の人々の憩いの場となっています。最近では若い起業家たちが古い町家をリノベーションしたカフェやショップをオープンさせるなど、新旧の魅力が融合した街並みが形成されつつあります。
名物の五日市は、月の一度の商店街をあげたセールスイベント。何気ない会話からあたらしいコミュニケーションにつながり、買い物ついでの楽しみも生まれると評判です。また、市中心部からやや離れてはいますが、イオンモール直方があり買い物ついでに映画も満喫できる場所として便利です。
商店街で雑貨店を営む高橋さん(38歳)は、「地域の方々との交流が楽しく、毎日が充実しています。都会では味わえない、人と人とのつながりを感じられるのが直方の魅力だと思います」と語ります。
おわりに
直方市は、都市の利便性と自然の豊かさを両立させた、新しい時代の暮らし方を提案しています。充実した子育て・教育環境、手厚い移住支援制度、歴史と文化、そして温かい地域コミュニティ。これらが相まって、直方市は移住先として非常に魅力的な選択肢となっています。
都会の喧騒を離れ、自然に囲まれながらも便利な暮らしを求める方々にとって、直方市は理想的な移住先と言えるでしょう。新しい生活の舞台として、直方市を選んでみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの理想の暮らしがここで実現できるはずです。
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