Webマーケティングにおいて、アクセス解析とPDCAサイクルの重要性はますます高まっています。しかし、具体的なイメージが湧きづらいという方も多いでしょう。
そこで、ここでは実践事例をケーススタディとしてシミュレートし、PDCAサイクルをイメージしやすくしてみましょう。専門的な知識やスキルに特化していない方でも、「わかる」、「やってみよう」と思ってもらえれば幸いです。
Web関係を外注するという選択肢の前に、中小企業や個人事業主にあっても下記の内容を確認してもらえば「できる」という可能性が広がるかもしれません。
課題分析
最初のステップは現状把握。そして、その中にどんな課題、問題点を抱えているのか。これを明確にしておきます。ここは普段の業務にも共通する部分ですので、慣れている人も多いのではないでしょうか。
例えば以下のような課題があるとしましょう。
- 自社サイトへの流入はあるが、お問い合わせや購入につながるコンバージョン(成約率)が低い
- 競合他社のサイトとの差別化ができていない
- Webマーケティングの知識が不足している
PDCAサイクルのプランニングと実行
- Plan(計画)
- 目標設定:1カ月後の問い合わせ数を20%増加
- 施策決定:何を実践するのか
- 競合サイト分析:キーワード、コンテンツ、デザインなどを比較
- ターゲット層のペルソナ設定:顧客のニーズや行動パターンを明確化
- 新規コンテンツ作成:ペルソナに合わせたコンテンツを3記事作成。あるいは動画コンテンツ撮影など。
- SEO対策:ターゲットキーワードの選定と記事への導入。
- 広告出稿:リスティング広告で特定のキーワードで広告配信。
- Do(実行)
- 新規コンテンツ(サイト・SNS)の作成と公開、導線設計
- SEO対策の実施
- 広告の配信設定
- Check(評価)
- Googleアナリティクスでアクセス数、滞在時間、直帰率などを分析
- コンバージョン率を計測
- 競合サイトとの比較
- Act(改善)
- 効果のなかった施策の見直し
- 効果があった施策の強化
- 新たな施策の検討
結果
- 問い合わせ数が目標を上回る25%増加(あるいは目標未達)
- 特定のキーワードでの検索順位が上昇(想定外のキーワードも)
- 顧客からの問い合わせ内容が具体化し、営業効率向上
- SNSからのユーザー流入の確認
結果から時期ステージで何を販売プロモートするか、あるいは目標未達のポイントが多いために、具体的に改善する内容を決める。つまり、課題から実践、そしてアクセス解析の結果からさらにPDCAの内容検討を繰り返すことで最終的な目標達成を目指していくのです。
以上のようにとらえれば、カタカナが中心になりがちなWeb用語が親しみにくくしているだけで、基本的な構造はとてもシンプルであることがわかりませんか?
おわりに
このシミュレートでは具体的な計画から実践、その結果を受けて次の計画への改善というPDCAサイクルのイメージができたと思います。
専門的な用語やそのスキルについては、個別にブラッシュアップする必要があるという発見や組織的な課題が浮き彫りになるなど、アクセス解析から見たPDCAサイクルの有効性がご理解できるのではないでしょうか?
専門的な用語は難しく感じるかもしれませんが、何度も使っているうちに慣れてくるものだと思います。「覚えるより慣れろ」です。検索キーワードの活用、SEO対策、Googleアナリティクス、コンバージョンなど、使っていくうちに数週間から数か月で馴染める人はすぐにコツをつかめます。
何か質問したい方、ご相談は下記の問い合わせフォームよりコンタクトをお願いします。
それでもやはり外注をとお考えの方は、一度下記のサービスをご検討してはいかがでしょうか?
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