福岡県糸田町は、福岡市から車で約1時間半の距離にある、緑豊かな自然に囲まれた町です。歴史と伝統文化が息づくこの町には、毎年5月に開催される「糸田祇園山笠」をはじめ、見どころ満載の祭りが数多く存在します。
ここでは糸田町を訪れるならぜひチェックしておきたい、糸田祇園山笠、金村神社お田植え祭り、泌泉の三つの魅力にふれ、これらに糸田町の歴史と由緒深いストーリーをご紹介します。
勇壮な山笠が練り歩く!糸田祇園山笠!!
@chikuhoproject 福岡県糸田町の指定文化財 糸田祇園山笠 高さ9m、重量3トンに及ぶ山笠を 担ぐのにはワケがある。そのワケとは? #祭り #山笠 #神幸祭 #神社 #夏祭り #筑豊 ♬ オリジナル楽曲 – chikuhoproject
糸田祇園山笠は、江戸時代中期から続く伝統行事であり、町指定の無形民俗文化財にも指定されています。高さ約6~9メートルの山笠9基が、町内を勇壮に練り歩く様子はまさに圧巻です。山笠には、歴史上の人物や城をモチーフにした飾り付けが施されており、夜になると提灯や電飾が灯され、幻想的な雰囲気を醸し出します。



見どころ
- 山笠の勇壮な練り歩き、特に近隣では珍しく山笠自体を氏子たちが担ぎ上げるところがポイント
- 豪華絢爛な飾り付け、夜間には電飾や提灯によって雰囲気がガラッと変わる
- 競演会場で行われる山笠どうしのガブリ、掛け合い
開催時期
毎年5月の第2土曜日と日曜日
アクセス
- 西鉄バス「糸田」バス停下車
- 平成筑豊鉄道糸田駅下車
夕方にかけて旧役場跡の敷地にできた「憩いの広場」に山笠が集い、夕方から競演会が行われます。この時こそ、シャッターチャンスです。
ひょうきんな出立ちやセリフが面白い、金村神社お田植え祭り

金村神社お田植え祭りは、毎年3月15日に金村神社で行われる、お田植え祭りです。神事の後、神主や巫女、地域住民たちが田植え歌を歌いながら、田んぼに苗を植えます。五穀豊穣を祈願する伝統行事であり、日本の原風景を感じられる貴重な機会です。ちなみに、こちらは福岡県の指定無形民俗文化財となっています。
見どころ
- ひょうきんな演技、文句のお田植えパフォーマンス
- 神事と田植え歌
- 日本の原風景
開催時期
毎年3月15日
アクセス
- 西鉄バス「金村」バス停下車
- 平成筑豊鉄道糸田駅下車徒歩15分
湧水と歴史が湧き上がる泌泉

泌泉は、糸田町にある湧水スポットです。氏神である金村神社は、古墳時代の豪族で大和王権の有力者だった大伴金村に由縁があり、それは金村がこの地を訪れた際、彼が示した土地から湧水が湧き出したのがこの地だそうです。この後、周辺の田130町歩(130Ha)を潤す神泉と人々から慕われ、今でも町内に「泌泉(たぎり)」として存在しています。(こちらのページにも詳しい内容があります⇨糸田町地名の由来 その秘密は「泌泉(たぎり)」にあり)
見どころ
- 歴史ある湧水スポット
- 冷たく澄んだ水
- 憩いの場
アクセス
- 西鉄バス「金村」バス停下車
- 平成筑豊鉄道糸田駅下車徒歩15分
まとめ
町名である糸田は、「いと良き田」が由来とされ、このため町内は豊かな田園風景の中にあります。それは先述の「泌泉」に伝わるストーリーが発端となり、今に受け継がれています。
一年の行事も農業が中心となっており、お田植祭りや祇園山笠がおこなわれています。
そんな豊かな村も宝永3(1706)年に疫病が大流行し、村人たちは行橋市の今井祇園から神輿を招き
このときに山車を用意したのが山笠のはじまりとされます。
それは病を跳ね返し元気で力強く生きていると神々に伝えるために、今のスタイルとなった。
地元ではこのように伝えられています。
糸田祇園山笠は、今も昔も町民の心意気を目の当たりにできる祭り。
これがおこなわれる5月第2週に、糸田町を散策するのがおススメです。
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