筑豊キャンプスポット3選直鞍編

Blog 筑豊見聞録

本格的なアウトドアシーズンには、福岡、北九州の大都市から人々が訪れ、賑わいを見せる筑豊地方、そのうちここでは直方、鞍手郡(略して直鞍地域と呼ばれることがあります。)でオススメのキャンプ場をご紹介します。この地域ならではの楽しみ方がありますよ。

千石峡(宮若市)

太鼓からの自然との交流

千石峡は、飯塚市と宮若市の境界あたりに近い場所にあります。八木山川の上流約2キロの間にわたって、大小の岩石が散在し独特の渓谷美を形成しています。

約一億二千万年以上前の中生代白亜紀前期の地層が露呈していることで知られるこの地は、時折恐竜や二枚貝の化石が発見されている。

1990年には、ワキノサトウリュウという恐竜の前歯が見つかった。新種の動物化石もこの地にちなんで命名されるなど、夏休みの自由研究などに使えそうな材料に恵まれている。(参考⇨森へおいでよ 筑豊の自然再発見<41>白亜紀の世界 太古に思いをはせる

川岸は、千石公園をはじめ、キャンプ場、吊橋などの史蹟や施設があり、ホタルのシーズン中は見物の人たちが訪れる名所です。春にはたくさんの桜とつつじが咲き誇り、夏には清流と鮮やかな緑の中で、水遊びやキャンプ、森林浴が楽しめる環境として整備されています。  

キャンプ場情報

千石峡はキャンプ場としても昔から知られたスポットで有名です。

テントサイトは5m×5mとありますが、やや小さめで2ルームのテントは少し難しいかもです。ソロキャンプには最適で、全部で12区画あります。

車でのご来場でも便利なオートキャンプ場も完備され、キャンパーにとってはウレシイところですね。

炊事場はやや古くなっておりますが、カマドや水道の蛇口もあり、特に不便と感じるところはありません。

オートキャンプ場(手前の舗装スペースに車、奥がテントスペース)

入浴やシャワーを浴びる施設はないため、面倒でなければ車で約15分の脇田温泉で立ち寄り湯をお楽しみください。かつては「福岡の奥座敷」と呼ばれた名湯で、日頃の疲れを癒しキャンプ場に戻って川のせせらぎを聞きながら過ごすのもオススメです。(⇨筑豊秘湯めぐり 癒しを求めて

竜王峡(直方市)

聖地龍王神社

地名に「竜」、そして、龍王神社という神様まで鎮座するパワースポット竜王峡。それは直方市の東側にある福智山の麓に位置しています。(地名と神社の名称が違うのも面白いと思いませんか)

深緑と渓谷を流れる清水がたっぷりのマイナスイオンの豊富な環境を生み出しています。

キャンプ場内には水の神として地域住民に知られている竜王神社があります。当社の建立は不詳ですが、約800年前に再建されたことが続風土記という古文書に記録されているとのことです。

近くには竜王の滝があり、神秘的な雰囲気を醸し出す名所として知られます。水遊びをする子どもたちで、夏の時期は賑わいをみせます。

キャンプ場情報

区画は9区画となっていますが、ハッキリとした区画の境がないのが少し残念。また、こちらも2ルームテントは難しそうかなという印象です。

一方、バンガローは4畳半~17畳で19棟あります。古い建物が独特ですが、この辺は充実していると思います。テントサイトの前を通って奥に進むと、小さな橋があるのでそれを渡るとバンガローエリアです。

駐車場からの距離もやや長めなので、テントでの野営には少し不向きかもしれません。竜王峡でのキャンプをとお考えの方は、バンガローの活用を考えてみてはいかがでしょう。

※令和4年度のキャンプ場の申し込みは、まだ受付できないようです。事前に直方市H P 竜王峡キャンプ村をご確認ください。

A T CAMP(鞍手町)

廃校利用の宿泊施設

AT Camp ホームページより

町立中学校だったこの地を、地域おこし、地域づくりの一環として再活用を図る目的でオープンしたのが「くらて学園」。その学園内にあるのが「AT CAMP」です。

最近では「くらてパンフェスティバル」というイベントも行われ、にわかに活気立つ鞍手町の地域づくりにおいて拠点的な役割も担うようになった場所ですが、近くには九州自動車道も行き交うため、福岡市や北九州市から訪れる人も目立ちます。

こうしたアクセスの良さもあり、付近には大手スーパーや100均、ショッピングモールなどもあり、テント設営前に買い出しする、あるいは足りないものを調達するにも便利です。

画像からもお分かりいただけると思いますが、元々は学校だったために敷地が広く、かつ一昔前の校舎が親しみと懐かしさを覚えます。広々とした空間で、のんびりキャンプを楽しめる環境です。

そしてなんといってもこの地をキャンプに活用するオススメポイントは、夏から初秋にかけて収穫のピークになる、ぶどうや梨、桃などの果物です。

筑豊地方の中でもその評判は高く、また口コミ評価も好評なのが鞍手町の果物。子どもたちの夏休み前後のシーズン中は、町内各所の農園には長蛇の列が見られます。夏のキャンプの思い出に、昼に果物狩り、夜はB B Qと充実のアウトドアが楽しめます。(⇨行楽の秋 フルーツ狩りを筑豊で

直方オートキャンプ場(直方市)

筑豊地方の各地区を屈曲しながら、周辺の平野部を潤してきた一級河川遠賀川。この大河は筑豊地方の母なる川と言われてきました。

古くから水運に活用され、江戸時代には年貢米や各地の物産を詰め込んだ川ひらたが行き交っていました。直方市周辺で主な支流が合流するため、川幅も広く河川敷も開けた景観が美しいところがポイントです。

HATSINOSU 直方オートキャンプ場 より

その広い河川敷を利用したキャンプ場が、直方オートキャンプ場です。

ここは無料(要事前予約)で使用できるところが大きなメリットです。ご覧の画像からもわかると思いますが、市街地に程近いため国道を通行する車の騒音や通行人の視線が気になるというデメリットもあります。

直方市役所 都市計画課 公園街路係 TEL:0949-25-2200に予約電話を入れ、窓口で鍵を借りることになります。詳細はこちらをご覧ください⇨直方市HP 直方オートキャンプ場

まとめ

以上4つのキャンプ場を紹介しましたが、それぞれの地域の中でそれぞれの楽しみ方ができることがお分かりいただけたかと思います。

そこで気になるコストを見てみるまとめてみましょう。

施設名項目単位料金 備考
いこいの里「千石」キャンプ場テントサイト一区画1泊1,100円温室シャワー(1回3分)100円
オートキャンプ場一区画1泊3,300円
竜王峡キャンプ村テントサイト一区画1泊600円駐車料金は別途(300円〜)
バンガロー4畳半1泊2,600円
バンガロー6畳1泊4,200円
東屋6畳1泊2,800円
東屋12畳・17畳1泊4,200円
AT CAMP4名以上宿泊1人4,000円大人料金
(4歳から小学生は3,000円)
3名宿泊1人5,500円大人料金
(4歳から小学生は4,500円)
2名宿泊1人8,000円大人料金
(4歳から小学生は7,000円)

先述のように、直方オートキャンプ場は無料です。これも合わせ比較してみると、AT CAMPが少し割高に感じられます。日中の行動プランに合わせて、検討してみてください。

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