飯塚市民の憩いの場 桜の名所 勝盛公園

Blog 筑豊見聞録


 飯塚市にある勝盛公園は桜の名所として、また市民の憩いの場として、親しまれている。シーズン中は、県外からの来訪者も少なくない。これほど多くの人々を惹きつけているものは何だろうか

 実は勝盛公園、筑豊炭田の歴史と関係が深い。

この公園が整備されたはじめたのは大正十(1921)年。当時は、筑豊の各地で炭坑が林立し、筑豊御三家と呼ばれた貝島太助、麻生太吉、安川敬一郎を中心として隆盛をきわめた。

勝盛公園は、その麻生家の善意で整備されたもの。当時としては地方都市に公園があること自体珍しかったという。

住みよいコミュニティや市民の憩いの場を提供することで、人々に安らぎを与えようとした炭坑王の思い。それが勝盛公園として結実した。

園内には石炭運送に関わったというSLがひっそりと見守っている。このことからも炭坑の歴史と無関係ではないことがわかります。

麻生家から寄付を受け飯塚市が管理しており、休日には子ども連れの家族がにぎやかに余暇を楽しむ光景が微笑ましい。100年近い歴史を持つ勝盛公園。炭坑王が残した文化遺産として、これからも人々に安らぎを与え続けてくれることでしょう。

近年では子ども用の遊具も整備され、にぎやかな声があちこちから聞こえてくるようになり、癒しの場所としても知られています。

なお、桜の名所ともなっているこの公園、その様子やいかに?

今年はどんな桜をみせてくれるのでしょう…楽しみですね。

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